まだまだ寒さが厳しい2月ですが、暦の上では春がやってきます。
気温も低いし、まだまだ春がやってきた実感はありませんが、少しずつ季節は春へと向かっているのです。
2月の季節のイベントと言えば、節分があげられます。
『鬼は外!福は内!』と言いながら豆をまき、子供のころは、鬼のお面をかぶった人に向かって豆をまく楽しいイベントだと思っていましたが、大人になった今、なぜ節分と言う行事が生まれ、豆まきをするのだろうと言う疑問が生まれてきました。
また、食べる豆の数は歳の数とも言われていますが、本当の意味を知りたくなりました。
節分の豆まきは、もともと中国から伝わってきた風習と言われています。
季節の変わり目には邪気(鬼、魔物)が生じると考えられており、その邪気を追い払い無病息災を願う儀式として、文武天皇(もんむてんのう)が、慶雲3年(706年)に宮中で初めて行ったそうです。
そして室町時代(1338年~1573年)ごろには、豆をまいて鬼を追い払う行事として庶民にも定着していったそうです。
鬼や魔物を追い払うために使う豆(大豆)で古来より日本では、穀物には『邪気を払う力がある』とされています。
また、豆は、魔目(まめ・鬼の目)や、魔滅といい魔物を滅するという意味を持ち、その語呂合わせから、豆を鬼にぶつけることで邪気を払い、無病息災を願うようになったと言われています。
豆まきは地方や家庭によってさまざまあるようですが、一般的には豆まきは、鬼が活動を始める夜に行い、鬼を家から追い出すために、家の一番奥の部屋から玄関に向かって豆まきをしていきます。
一部地域では、落花生をまく地域もあるそうです。
そして、節分の豆まきの時に食べる豆の数は『数え年の数』と言われています。
数え年とは、生まれたその日を1歳として、元旦に年を重ねるという数え方です。
例えば、2022年12月25日に生まれた人は、その時点で1歳です。
そして、元旦になった2023年1月1日に2歳となります。
※元旦から誕生日までは満年齢+2歳、誕生日当日から12月31日までは満年齢+1歳と言う計算になります。
昔からある日本の伝統行事は沢山あると思います。
原点を知ることにより、理解を深め、次の世代に引き継ぐことで、日本の伝統文化にも興味を持てるのではないでしょうか。